功勲

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中国

功勲

全 48 話 /   45 分

【みるアジア独占!】
オムニバス形式で描く近現代中国で活躍した8人の物語
内容
近現代中国の功労者8名の物語を、1名6話ずつ、計48話でお届けするドラマ。朝鮮戦争の英雄・李延年(りえんねん)、国防事業に生涯を捧げた于敏(うびん)、退役軍人の模範となった張富清(ちょうふせい)、原子力潜水艦の自主開発に貢献した黄旭華(こうきょくか)、女性の地位向上に尽力した申紀蘭(しんきらん)、失敗を恐れず実験を繰り返した科学者・孫家棟(そんかとう)、抗マラリア薬を発見した屠呦呦(とゆうゆう)、ハイブリット米を広めた袁隆平(えんりゅうへい)の功績をそれぞれ描く

【みる!ポイント】
それぞれが各分野で残した功績を描いた努力の物語。成功の裏には、多くのひらめきと犠牲、努力があった...
詳細

ジャンル

中国ドラマ,歴史・時代劇,オムニバス
評価 点     (  豆瓣  )
レーティング ALL  ( G )
制作年 2021年作
 
監督 鄭暁龍
毛卫宁
沈严
康洪雷
杨阳
林楠
杨文军
阎建钢
脚本
出演者


©Chunyu Pictures
エピソード
レビュー (0)
[  1 話 ]  功勲シーズン1「文武両道・李延年(りえんねん)」第1話

朝鮮戦争のさなか、中国人民解放軍第47軍第140師団第418連隊の第3大隊は、米軍への夜襲を計画していた。しかし“解放戦士”と呼ばれる元国民党軍の兵士にスパイの疑いが浮上し、“解放戦士”が多い第3大隊の第7中隊は今回の夜襲から外すべきだと提案される。それでも第418連隊の陳(ちん)連隊長は、第7中隊には思想・政治活動に優れた指導員・李延年(りえんねん)がいるため問題ないと判断し、夜襲から第7中隊は外さず、夜襲後に“審査”をする決断を下す。こうした中、李延年は脱走兵・張安東(ちょうあんとう)を諭し、部隊の士気を高めていた。
45分
[  2 話 ]  第2話

台湾の工作員・王覚仁(おうかくじん)は米軍に、解放軍の夜襲に警戒するよう助言するが、解放軍の夜襲計画は2段階に分かれており、第1段階の夜襲しか予想できていなかった。解放軍の第一段階の夜襲は主に地雷の撤去を目的としており、第2段階の夜襲の準備に過ぎなかった。第2段階の夜襲で米軍の虚を突くことに成功した解放軍だが、それでも高地の要所を守る米軍の火力は激しく、熾烈な陣地戦が展開される。
45分
[  3 話 ]  第3話

中国人民解放軍は激戦の末、米軍の高地を占領するが、米軍に助言する台湾の工作員・王覚仁(おうかくじん)はピーター・ワンと名乗り、広域放送で人民解放軍に所属する元国民党軍の兵士である“解放戦士”に揺さぶりをかける。指導員・李延年(りえんねん)は“解放戦士”に向けられた疑念を払拭すべく、彼らを率いて米軍の拠点へ向かい、投降を装った奇襲を計画する。これを機に“解放戦士”が逃亡してしまうのではないかと言う疑念に対し、第418連隊の陳(ちん)連隊長は李延年を信頼し、この奇襲計画を“解放戦士”の“審査”とする決定を下す。
45分
[  4 話 ]  第4話

第7中隊の指導員・李延年(りえんねん)は“解放戦士”と共に投降を装って米軍拠点に奇襲をかけ、米軍に助言する台湾の工作員・王覚仁(おうかくじん)を射殺し、“解放戦士”への疑念を晴らす。米軍は占拠された高地を奪還すべく猛攻撃を仕掛け、さらに高地へ続く経路を爆撃によって遮断し、高地を守る第8・9中隊を孤立させた。こうした中、李延年は爆撃の法則性を把握し、第7中隊を率いて爆撃をかいくぐって高地に到達し、米軍の攻撃を退けて被害が深刻だった第8・9中隊を合併させる。それでも米軍は高地を奪還すべく次の攻撃を仕掛ける。
45分
[  5 話 ]  第5話

指導員・李延年(りえんねん)は、通信機が壊れて高台で孤立した部隊を救うべく、知恵を働かせて地上部隊に連絡し、砲撃支援を得て窮地を脱し、防衛線を2つに増やして敵軍を翻弄する。さらに信頼を回復した“解放戦士”で結成された狙撃部隊は、敵軍の指揮官や射撃手などを狙って部隊を窮地から救い、さらには国民党軍に所属していた時に会得した戦車の知識を米軍の戦車対応に役立てる。
45分
[  6 話 ]  第6話

高地で孤立し、食料も弾薬も尽きた李延年(りえんねん)たちが、1発ずつ残された手榴弾を手に玉砕に向かうまさにその時、封鎖区を突破した援軍が駆けつけ窮地を救われる。この高地を守り切ったことが米軍との停戦交渉実現の一因となり、李延年は後の建国70周年(2019年)の際に勲章を授かる。かつて脱走をはかった兵士・張安東(ちょうあんとう)は戦闘で重傷を負うも、なんとか生還を果たして結婚し、産まれた子供たちに烈士たちにちなんだ名を付ける。
45分
[  7 話 ]  功勲シーズン2「無名ヒーロー・于敏(うびん)」 第7話

極秘任務である水素爆弾の開発依頼を受けた科学者・于敏(うびん)は海外留学の機会を捨て、妻子にすら仕事内容を伝えず開発チームに加わる。一切の前例や資料がない中、権威的な米国科学誌の論証さえ信じず独自の計算方式を堅持する于敏に陸傑(りくけつ)らの同僚は一時疑念を抱くも、十二指腸潰瘍を患いながらも研究に打ち込む于敏に徐々に協力的になる。夫の海外留学のため、英語の勉強まで進めていた于敏の妻・玉芹(ゆきん)も、日曜日にしか帰宅しなくなった夫に理解を示し献身的に支える。
45分
[  8 話 ]  第8話

米国科学誌の誤りを理論で証明した于敏(うびん)は、数億元の資金と数年間という時間の節約に成功する。さらにコンピューターの演算結果に疑念を抱いて故障を見抜き、周囲のさらなる信頼を得る。一方、突如週に1回しか帰らなくなった于敏に対し、近隣や親族が政治問題や解雇があったのではないかという疑惑の目を向ける中、妻・玉芹(ゆきん)は夜な夜な近隣に娘を預け、陣痛の中1人で病院まで歩き、第二子を出産する。
45分
[  9 話 ]  第9話

開発が行き詰まり、上層部から圧力がかかる中、于敏(うびん)は研究漬けでは閃きは生むれないと考え、チームの全員を強制的に休息させる。すると新しい発想が芽生えて次の段階へ進み、于敏らは処理性能がより高いコンピューターがある上海へ出張し、膨大な演算処理を小分けにする方式を採用する。妻・玉芹(ゆきん)は体調を崩し、夫と子供の距離が離れていくことを実感しながらも、于敏の健康を気遣い上海へ送り出す。
45分
[  10 話 ]  第10話

上海における100日以上の演算も思うような結果が出ず、上層部は水爆研究の打ち切りを決定する。しかし于敏(うびん)の上司・郝(かく)は5日間だけ猶予を勝ち取り、于敏は期限の最終日に遂に結果を出す。于敏は喜びを電話で妻・玉芹(ゆきん)に伝えようとするが、極秘任務のため詳細は明かせず、電話の向こう側からは我が子の鳴き声が聞こえるばかり…。家族への後ろめたさが残る中、これまでも何度も于敏のために上層部に働きかけてくれた上司の郝が上海まで駆けつけて祝ってくれる。しかし郝は上海から北京へ戻る途中、乗っていた飛行機が墜落して命を落としてしまう。
44分
[  11 話 ]  第11話

水爆の製造理論を完成させた于敏(うびん)は上海から北京に戻り帰宅するも、妻子はすでに引っ越していた。于敏が引っ越し先に帰ると、言葉が話せるようになっていた第二子・于辛(うしん)に「おじさん 誰?」と聞かれてしまう。于辛に遊んでほしいと言われた于敏は「木の飛行機」を飛ばすと約束するが、すぐにまた職場へ戻ってしまう。理論が完成したため、于敏らは水爆の製造工程に移るが、初期から仕事を共にしてきた陸傑(りくけつ)が実験中に倒れ、余命5年を宣告される。
44分
[  12 話 ]  第12話

于敏(うびん)は飲み水もろくにない極寒のゴビ砂漠に趣き、設備故障などの様々な困難を乗り越えて水爆の原理実験を成功させる。北京へ戻った于敏は冷え切った家族との感情を徐々に温めて行き、第二子・于辛(うしん)と約束していた木の飛行機も完成させる。そして約半年後、家族写真を撮り終えた帰路、水爆の起爆実験成功のニュースに街中がわく。極秘任務ゆえ于敏は家族に喜びを伝えられず、妻子が寝静まった深夜、デスクに国旗を掲げ1人感極まる。
45分
[  13 話 ]  功勲シーズン3 「黙々と尽くせる・張富清(ちょうふしん)」第13話

2012年、足の切断手術を受けることになった張富清(ちょうふしん)は、過去を振り返る…。1954年、朝鮮戦争を戦い抜いた張富清は、貧困にあえぐ村々を救い、妻の玉蘭(ぎょくらん)も彼に同行した。湖北(こほく)省の来鳳(らいほう)県では、脱穀の遅れによる食糧不足を、村民個人所有の臼を動員することで解決した。さらに同省の三胡(さんこ)区では、しきたりによって禁足地とされていた洞窟で水源を発見し、水不足を解消する。この水源から水を引く工事の途中、張富清は陝西(せんせい)省に住む母親の危篤を告げられたが、工期を優先したため母親の死に立ち会う機会を失う。
45分
[  14 話 ]  第14話

1961年、張富清(ちょうふしん)は引き続き三胡(さんこ)区で、農作物の増産・ダムの建設による干ばつと洪水問題の解決・水力発電による電灯の導入を実現した。命の危険が及ぶ仕事を率先してこなし、村民に食糧を譲りつつ重労働に従事したため仕事中に倒れることもあった。仕事を優先し、発熱した娘・建珍(けんちん)を県内の病院に連れて行くことも出来ず、建珍は髄膜炎の後遺症が残った。2012年、足を切断した張富清(ちょうふしん)はこうした過去を思い出していた。張富清が家に帰ると、妻・玉蘭(ぎょくらん)は卒倒し、玉蘭と同じように老けこんだ娘・建珍も恐怖のあまり絶叫する。
45分
[  15 話 ]  第15話

張富清(ちょうふしん)は湖北(こほく)省来鳳(らいほう)県三胡(さんこ)区で、ある地域を豊かにしてはまた次の貧困地域に移住する日々を繰り返していた。公的機関の人員削減に当たっては、売買組合で働く妻・玉蘭(ぎょくらん)を率先して辞職させた。ひっ迫する家計を助けるため、成長してきた子供たちは炭の燃えカスを拾い、田畑からドジョウすくって生活を支えた。1974年、卯洞(ぼうどう)へ異動後、玉蘭は心臓病を患ってしまうが、医療費が払えず近隣にお金を借りることになる。
45分
[  16 話 ]  第16話

来鳳(らいほう)県の卯洞(ぼうどう)から高洞(こうどう)へ異動した張富清(ちょうふしん)は、地域発展のボトルネックとなっていた不便な交通を解決するべく、断崖絶壁に道を開設する工事を始める。1979年、岩肌を爆破する危険な作業を伴うにも関わらず、死者や重傷者を出すことなく道路を竣工させた張富清は離任の際、大勢の住民に温かく見送られる。一方、息子が家計を助けるため好待遇の仕事につこうとした際、幹部の息子が限られた募集枠を競うのは不適切だとして制止する。
45分
[  17 話 ]  第17話

1981年、来鳳(らいほう)県の建設銀行の頭取となった張富清(ちょうふしん)は、融資先の炭鉱を理解すべく現場で炭まみれになって寝泊まりし、こうした努力も奏功して1984年の退職まで不良債権を1件も出さなかった。2018年、張富清が94歳になった年、退役軍人事務管理部門が設立されると、家族にすら伏せていた張富清の類まれなる功績が次々と明らかになり、取材を受けた張富清は1948年の壺梯(こてい)山戦役について語りだす。初戦闘に臨んだ張富清は突撃を任され、戦友が次々と死亡する中、強運を味方につけて銃弾の雨をかいくぐり、敵の火力点の制圧に成功する。
45分
[  18 話 ]  第18話

1948年の壺梯(こてい)山戦役に続き、臨皋(りんこう)村や永豊(えいほう)でも大活躍を遂げた張富清(ちょうふしん)は数々の勲章を授与されるが、120名のうち113名が犠牲になった中隊に所属するなど、非常に多くの戦友の死を伴うものだった。張富清は戦友の遺志を果たすために、退役後もひたすら名を伏せて、家族すら顧みずに黙々と国のために尽くし続けた。こうした報道が出回ると張富清に取材が殺到したが、彼は個人の勲章に対する取材には消極的だった。しかし英雄の事績を全人民の教育にしたいという党の依頼に応え、長年誰にも語らなかったエピソードを取材陣に語り始める…。
45分
[  19 話 ]  功勲シーズン4 「黄旭華(こうきょくか)の深海潜水」第19話

1954年、中国には潜水艦を作る能力がないと考えられていた時代、黄旭華(こうきょくか)は最新の技術を学ぶべきだと主張し、中国への海上の脅威に対してはソ連が守ると主張するソ連の専門家を困らせていた。その後黄旭華は、ソ連の専門家との通訳をつとめてくれた女性・李世英(りせいえい)と上海で結婚し、子を授かる。しかし1958年、突如極秘の緊急任務を受け、家族と別れを告げる間もなく北京へ赴く。極秘任務とは中国産の原子力潜水艦の製造だった。各地から集められた黄旭華たちは、研究場所となった海軍基地内ですら身分を明かすことなく、極秘裏に研究を始める。
45分
[  20 話 ]  第20話

北京で原子力潜水艦の研究に打ち込んでいた黄旭華(こうきょくか)の元に、上海時代の同僚・厳保国(げんほこく)が訪れる。国からは3年以内に完成させるよう圧力がかかるが、黄旭華は科学的根拠に基づいて無理だと主張する。期待していたソ連の技術支援も得らなかったため、上層部も期限の延長に同意する。実験を行える大型水槽が上海にしかなかったため、黄と厳は北京から上海へ実験に趣き、家族と久々の再会も果たす。2年間、上海で研究に打ち込み続けた黄は父親の訃報にもかけつけられず、苦い思いを味わう。北京へ戻る際、組織の計らいで妻子を連れて行けることになり、黄と厳は近隣となる。
44分
[  21 話 ]  第21話

1962年、苦難の時代に入った中国は一時的に原子力潜水艦の開発を打ち切る。厳保国(げんほこく)は上海へ戻ったが、黄旭華(こうきょくか)らごく少数の人員のみ北京にとどまり、引き続き研究を行った。1964年、中国初の原爆実験が成功すると、原潜研究プロジェクトは再開し厳も北京に戻って来る。その後米国の成果を参考に、黄旭華ら少数派は水滴型を提案するが、安全重視の従来型を厳保国ら多数派が支持。意見は真っ二つに割れ、最終的に水滴型が採用される。
45分
[  22 話 ]  第22話

1966年、黄旭華(こうきょくか)らは造船所の建設が始まった福禄(ふくろく)島に移動になる。生活面では何もかもが厳しい条件だったが、それでも家族たちを連れて行った。原子力潜水艦の設計にあたっては、狭い空間に各種設備が収まりきらないことが大きな課題となり、先に実物大の模型を作って検証することになった。しかし模型の段階ですら各種設備や部品の総重量が180トン以上もオーバーし、黄旭華は珍しく激高して作り直しを命ずる。
44分
[  23 話 ]  第23話

1970年、中国初の原子力潜水艦が就役し、原子力弾道ミサイルの開発が始まる。黄旭華(こうきょくか)らは、ミサイル設置に伴う重量や発射時の船体バランス確保のため、研究を続ける。しかし福禄(ふくろく)島はインフラが弱く、悪天候時の停電を防ぐために、黄旭華らの研究と生活を支えてきた兪(ゆ)中隊長は幼い息子を残して感電死し、黄旭華の娘も台風で命を落としかける。
45分
[  24 話 ]  第24話

1988年、黄旭華(こうきょくか)は乗組員と共に原子力潜水艦に乗り、極限深度潜航に臨んだ。乗組員には青年となった兪(ゆ)中隊長の息子もいたが、米ソの原潜事故の前例から、彼らはそれぞれ遺書をしたためていた。深度が下がるたびに船体のきしむが鳴り響き、船内に極度の緊張が走る。地上から妻や同僚が無事を祈る中、潜航は遂に成功を収める。黄旭華はその功績が認められ、2019年に共和国勲章を授かる。
45分
[  25 話 ]  功勲シーズン5「申記蘭(しんきらん)の提言」第25話

1946年、足の小さい女性が美しいとされた当時の中国において、足が大きい事を気にしない申紀蘭(しんきらん)は山西(さんせい)省 西溝(せいこう)村の幼馴染・張海良(ちょうかいりょう)に嫁いだが、張海良は申紀蘭に家の切り盛りを任せて出征してしまう。西溝村では、女は働かず家の中に居ることが良しとされ、女児を産んだ女は軽蔑されて日々叩かれるほど男尊女卑が深刻だった。申紀蘭はそんな村で、女手をまとめて農作業を行い、紡糸の技術を広めて行く。
45分
[  26 話 ]  第26話

女性が外で働くことを良しとしない風習のある西溝(せいこう)村で、女性を集めて紡糸班を結成した申紀蘭(しんきらん)は、村人に白い目で見られていた。しかし作った糸で大量の穀物を得ると村民たちは彼女を認めるようになり、紡糸班の規模は拡大し、男性まで班に加わった。申紀蘭はこの勢いに乗り、重労働である農作業にも女性を従事させようとしたが、多くの女性が夫の反対にあってしまう。こうした中、作業隊にて治療と戦闘をこなす女傑・李華(りか)隊長が西溝村にやってくる。李華隊長はどこへ行くにも薬箱を持ち歩いていた。
45分
[  27 話 ]  第27話

李華(りか)隊長の後ろ盾もあり、西溝(せいこう)村で婦女互助組が立ち上がり、申紀蘭(しんきらん)が組長をつとめることになった。文字が読めない申紀蘭は出征中の夫・張海良(ちょうかいりょう)の手紙を、李隊長に何度も読んでもらって暗記し、徐々に文字を習得し始める。その後の1年で女性の労働参加もかなり進み、紡糸班の立ち上げから常に申紀蘭を支え、婦女互助組の副組長になっていた秀芝(しゅうし)は妊娠7ヶ月を迎えていたが、労働中に転倒して早産で息子を出産した後に命を落としてしまう。女性の労働参加を進めた申紀蘭は秀芝の遺族に憎まれて疫病神扱いされ、村で孤立してしまう。
45分
[  28 話 ]  第28話

秀芝(しゅうし)の遺族は申紀蘭(しんきらん)を県に訴え、身重の李華(りか)隊長が西溝(せいこう)村に派遣される。李華は消毒を行わない助産技術の遅れで感染したことが死因であると究明し、申紀蘭の無実を証明する。その後自らも産気づいた李華は、申紀蘭に消毒を伴う助産技術を説明し、自分の子を申紀蘭に取り上げてもらう。産褥期を西溝村で過ごした李華は、母親を失った秀芝の子にも母乳を与え、秀芝の遺族の申紀蘭に対する誤解も解消する。1949年、西溝村の農業合作社は女性参加が進んでいたが、評価や報酬に関わる労働点数を、女性は男性の半分しか得られず、申紀蘭は問題視する。
45分
[  29 話 ]  第29話

申紀蘭(しんきらん)は知恵を働かせ、女性の器用さを活かし、力任せの男性以上に農作業の成果を挙げて、労働点数の平等を勝ち取った。作業隊の李華(りか)隊長は宣伝部の副部長に昇進しており、こうした男女平等の成果を周辺の村に広め、さらに新聞記者に西溝(せいこう)村を取材させて全国に広めた。その後西溝村では植樹が進み、識字率の向上にも取り組むが、申紀蘭が文字を学ぶきっかけになった夫・張海良(ちょうかいりょう)からの手紙は、2年前に朝鮮戦争に赴くという知らせを最後に途切れており、夫の戦死を疑う村民の噂を耳にした申紀蘭は悲しみに打ちひしがれる。
45分
[  30 話 ]  第30話

西溝(せいこう)村で男女平等の実現に貢献した申紀蘭(しんきらん)は、書記に昇進していた李華(りか)に、第1期全人代(全国人民代表大会)の代表に選出されたことを告げられる。各地から男女平等を訴える手紙を受け取った申紀蘭は、実際に問題のある村を訪ねて実情を把握し、全人代に提言を行う決心を下す。北京へ出発する前日、朝鮮から凱旋した戦場の英雄との交歓会で、申紀蘭は夫・張海良(ちょうかいりょう)と感動の再会を果たす。その後申紀蘭は66年にわたり、13期連続で全人代の代表に選出された。
45分
[  31 話 ]  功勲シーズン6「孫家棟(そんかとう)の天路」第31話

1958年、ジューコフスキー空軍工学院卒の孫家棟(そんかとう)はソ連の専門家によるミサイル講義の通訳を見事につとめて信頼を得るが、中ソの関係悪化により中国へのミサイル技術支援が断たれてしまう。それでも国防部の研究院院長をつとめる銭学森(せんがくしん)の助言などもあり、中国は独自の研究で短距離弾道ミサイル・東風1号の試射に成功する。孫家棟はその後、同僚の紹介で魏素萍(ぎすへい)と結婚する。
44分
[  32 話 ]  第32話

1962年、孫家棟(そんかとう)たちは酒泉(しゅせん)衛星発射センターにて準中距離弾道ミサイル・東風2号を打ち上げようと試み失敗してしまうが、銭学森(せんがくしん)は開発に失敗はつきものと科学者たちを励ます。過酷な砂漠地帯では朝鮮戦争を戦い抜き、片腕を失った満身創痍の李東海(りとうかい)隊長が科学者たちの実験と生活をサポートしていた。戦士と科学者は考え方の違いによって対立する事もあったが、お互いが切磋琢磨する中で溝は埋まり、孫家棟は李東海に再実験に訪れると約束して酒泉を離れる。
44分
[  33 話 ]  第33話

久々に帰宅した孫家棟(そんかとう)は産まれた息子と会ったのち、東風2号の打ち上げ失敗の原因を突き止め、酒泉(しゅせん)に戻って再実験に成功する。その後孫家棟は中国初の人工衛星開発の総責任者となり、短い期限に間に合わせるために各方面のエキスパートを招き、意見をぶつけ合ううちに研究の方向性が見え始める。さらに衛星の研究に特化するため、孫家棟は一部の関連事業中断を提案するが、上層部の強い反発にあう。
44分
[  34 話 ]  第34話

銭学森(せんがくしん)院長の後押しもあり、孫家棟(そんかとう)の関連事業中断案は支持を得られ、人工衛星打ち上げに特化し、期限内に間に合う見通しがつく。その後小さな部品の精度や素材の問題を次々と解決し、残すは試験のみとなるが、組み立てた際に3kgあまりの重量オーバーとなってしまう。その原因は様々な設備につけられた毛沢東(もうたくとう)のバッジだった。
44分
[  35 話 ]  第35話

政治的圧力がかかる中、孫家棟(そんかとう)は銭学森(せんがくしん)と共に総理・周恩来(しゅうおんらい)の理解を得て、数々の設備から毛沢東(もうたくとう)のバッジを外し、重量オーバーを解決する。しかし米国の技術支援を得た日本が先に衛生を打ち上げ、“アジア初”の名誉を逃すと、打ち上げの前倒しに反対していた孫家棟は思想宣伝部に責任者の座をおろされ、停職処分を受ける。こうした中、長年の心血を注いだ人工衛星が遂に組み立てを終える。
44分
[  36 話 ]  第36話

人工衛星が打ち上げ前の最終調整に入るが、技術的な問題が解決せず、銭学森(せんがくしん)は秘密裏に、孫家棟(そんかとう)に技術者として依頼するよう指示する。孫家棟は政治的圧力を受けながら問題を解決し、遂に打ち上げが決定するが、発射場所の酒泉(しゅせん)に同行することは許されなかった。こうして最大の功労者である孫家棟は北京の新聞で、中国初の人工衛星打ち上げ成功を知ることになる。
45分
[  37 話 ]  功勲シーズン7「屠呦呦(とゆうゆう)のギフト」第37話

マラリアが世界的に蔓延していた時代、ベトナムの戦場では薬がないため死亡率が60%に達していた。中国でも人口の3%にあたる約2000万人が感染していたため、国を挙げて特効薬の開発が行われ、フェブリフギンの有効性が証明されたが、副作用が激しく死に至ることがあった。北京大学の薬学科を卒業し、薬を10年以上研究していた屠呦呦(とゆうゆう)は1962年、この副作用を抑えるための研究を命じられる。しかし研究がうまく行かず、屠呦呦は別の薬を探るべきだと提案するが、フェブリフギンに費やしたこれまでの努力を否定することになると考えた上司は屠呦呦を研究から外そうとする。
45分
[  38 話 ]  第38話

マラリアの最前線である海南島に北京から派遣された屠呦呦(とゆうゆう)は、病状を一時的に抑える薬を開発して投与したが、結局患者が死亡してしまい、悲しい思いをする。研究が行き詰まる中、多くの地方の処方で青蒿(せいこう)が使われていることに屠呦呦は着目する。その後政治任務を兼任することになった屠呦呦は、青蒿が盛んに使われている四川(しせん)に出張することになり、任務の合間に現地の医師に話を聞き回った。出張を終え北京に戻ると、抗マラリア薬の開発チームは屠呦呦1人のみが残り、実質打ち切りの状態に彼女は途方に暮れる。
45分
[  39 話 ]  第39話

政策の転換により、抗マラリア薬の開発チームは以前よりも拡大する。屠呦呦(とゆうゆう)は本格的に青蒿(せいこう)を試し始めるも、成果が出ない。そこで青蒿から有効成分を抽出する方法を変えようとするが、従来の漢方のノウハウを否定することにつながるため、当時の社会情勢では勇気のいることだった。それでも屠呦呦は断行し、遂にマラリア原虫の抑制率100%を達成し、生体実験と薬の量産を始める。しかし屠呦呦がこの成果をシンポジウムで発表した際、実験室で火災が起こり、薬が全て焼失してしまう。
45分
[  40 話 ]  第40話

火災で遅れは出たものの、青蒿(せいこう)の抗マラリア薬の実験は再開する。前回のサルの実験では問題なかったが、今回のやせ細ったイヌの実験では1匹が死亡してしまう。病理学の権威は青蒿の危険性を指摘するも、屠呦呦(とゆうゆう)らは外部の専門家にも分析を依頼し、老衰死と推定する。外部にも分析を依頼したことが問題視されるが、意見が真っ二つに割れたため、次は健康な複数のイヌで再実験を行うことになる。その内、大量投薬した1匹が下痢となってしまい、イヌ達が死んでしまう悪夢を見た屠呦呦は夜な夜な実験室に駆けこむ。…犬達は無事だった。
45分
[  41 話 ]  第41話

抗マラリア薬のイヌへの投与実験は成功を収め、臨床前の最終段階として人体実験が始まった。研究チームと関連者は率先して実験体となり、屠呦呦(とゆうゆう)自身は最も多い量を投薬したが、問題は起こらず海南島の臨床に向けて準備が進められる。青蒿(せいこう)から抽出する薬は青蒿素(せいこうそ/アルテミシニン)と名付けられ、マラリア原虫が耐性を持つ窒素が含まれない薬として注目を浴びた。
45分
[  42 話 ]  第42話

いよいよ臨床の段階に入るが結果が出ず、青蒿素(せいこうそ/アルテミシニン)の有効性が疑問視される中、屠呦呦(とゆうゆう)は錠剤が患者の胃の中で溶けていなかったことを突き止める。そこでカプセルに作り直し、さらなる臨床を重ねる過程で屠呦呦は倒れる。長年の実験により毒素がたまり、肝機能が低下していたため入院を余儀なくされ、退院後も自宅で療養した。療養期間中も青蒿素は各地の臨床で有効性が証明され、その後屠呦呦の“ギフト”は世界の数百万人の命を救うことになる。
46分
[  43 話 ]  功勲シーズン8「袁隆平(へんりゅうへい)の夢」第43話

学校で教師をしながらサツマイモを研究していた袁隆平(えんりゅうへい)は恩師・金学農(きんがくのう)に水稲の種を託されるが、水稲は専門外のため断る。後に袁隆平は遺伝育種学の権威ある理論を否定しようとしたため、上司・王貴(おうき)や学校の圧力で教師の座を追われ、農業支援の労働実践に行くよう命じられる。推理好きな同僚・譚胖公(たんはんこう)にクラスを引き継いだ袁隆平が学校を去る際、女学生・鄧哲(とうてつ)らが彼を惜しむように見送る。
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[  44 話 ]  第44話

教師の座を追われ、農業支援の労働実践先・鳳凰坂に到着した袁隆平(えんりゅうへい)は、米を食べたいと毎日息子に訴え続けたにも関わらず、願いが叶わないまま他界してしまった老人を見て、食糧不足の深刻さを目の当たりにする。彼は持ち金をはたいて“稲魂”と呼ばれる高品質な稲の種を競り落とすが、いざ苗を植える日になると、翌日の農村耕作部の指導を待つよう担当者に命令される。しかし幼少時、空爆の最中にも関わらず避難せずに苗を植え続ける農民の姿を見ていた袁隆平は、苗を植えるタイミングの大切さを痛感していたため、命令に従わず植え続ける。
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[  45 話 ]  第45話

袁隆平(えんりゅうへい)の研究を読んだ農村耕作部の陳(ちん)副部長は、袁隆平に研究を継続させるべく強権を発動して彼を学校に戻す。“稲魂”を持ち帰った袁隆平は手ごたえを感じて2倍以上の増産目標を掲げるが、失敗してしまう。失意の袁隆平を元女学生・鄧哲(とうてつ)が励ますが、彼女との会話をきっかけに、袁隆平は“稲魂”が純系ではなく交雑稲であることに気づく。袁隆平は雑種強勢について質問すべく恩師・金学農(きんがくのう)を訪ねる。既に労働農場へ派遣されていた金学農は、北京の農業科学院の創設者・鮑文奎(ほうぶんけい)を袁隆平に紹介する。
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[  46 話 ]  第46話

袁隆平(えんりゅうへい)の交雑稲への執念に触れた農業科学院の創設者・鮑文奎(ほうぶんけい)は、世界最先端の資料を提供し、8年を1世代とする稲の研究にかかる時間を3年に短縮する方法を伝授する。それでも水田にこもって、出現率が数万分の1と言われる雄性不稔株(受粉能力のない不稔花粉のみを生じる株)を探し続けたため、袁隆平は精神に異常をきたしたと周囲に思われてしまう。こうした中、袁隆平は交雑稲発見のきっかけとなった元教え子の鄧哲(とうてつ)と結婚する。
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[  47 話 ]  第47話

譚胖公(たんはんこう)や鄧哲(とうてつ)、そして元教え子の2名が加わり、袁隆平(えんりゅうへい)の雄性不稔株探しの研究は5人で行われた。そして1964年、数十万株を探した末に遂に1株目が見つかり、翌年には5株見つかる。研究は軌道に乗り、袁隆平は科学誌で論文を発表するが、その後研究に没頭し、学校の政治活動に参加しなかったことを理由に苗は破壊され、袁隆平の鉱山行きが決定する。しかし助手の2人が密かに苗を安全な場所へ移し、農村耕作部副部長から省農業科学院副院長に昇進していた陳(ちん)にも救われ、研究の環境が整う。しかし袁隆平の代わりに譚胖公が鉱山送りになってしまう。
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[  48 話 ]  第48話

一度は陳(ちん)副院長に救われるが、学校側からの圧力は続き、再び苗を破壊されるも、袁隆平(えんりゅうへい)は何とか生き残った数株を確保する。しかし鉱山送りは免れず、袁隆平は試験田を助手に託して鉱山へ行く。鉱山では譚胖公(たんはんこう)に助けられ、さらに陳副院長に再度窮地を救われた袁隆平は、学校を出て農業科学院へ行き、研究体制も資金も飛躍的に拡充される。その後も生き残った苗を元手に研究を続け、更なる困難と失敗を重ねながら、袁隆平は惜しみなく研究成果を共有し、遂に米の増産を実現する。
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