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大学生の張慶(チャン･チェン)は葉(イエ)教授に研究を認めてもらうため、難病の青年が現代の記憶を残したまま新たな世界に生まれ変わるという小説を書く。物語の主人公は范閑(ファン･シエン)。祖母のいる澹(たん)州で利発な少年へと成長するが、妹の范若若(ファン･ルオルオ)が京都(けいと)へ帰ってしまうと独りぼっちに。そこに師匠として鑑査(かんさ)院三処主務の費介(フェイ･ジエ)がやってくる。
44分
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范閑を京都へ連れていくため、紅甲(こうこう)の騎士がやってくる。だが祖母は許さない。范閑は亡き母の護衛だった五竹(ウージュー)に行くべきか尋ねるが、彼は答えない。そんな中、食事に毒が盛られる。密命を受けたという鑑査院四処所属の滕梓荊(トン･ズージン)は自分を殺せと言うばかりだった。命を狙われる理由が気になる范閑は祖母を説き伏せ都へ行くことに。
45分
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都に着いた范閑の馬車はどういう訳か慶廟(けいびょう)へ。范閑はそこで宰相 林若甫(リン･ルオフー)の娘、林婉児(リン･ワンアル)に出会い、心を奪われる。鶏肉を渡された范閑は娘を追いかけようとするが、馬車は范(ファン)家の屋敷へ。到着を待ち構えていた継母の柳如玉(リウ･ルーユー)は范閑を困らせてやろうと手ぐすねを引いていた。
45分
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范閑には長公主 李雲睿(リー･ユンルイ)の隠し子、林婉児との縁談が持ち上がっていた。李雲睿は、范閑の亡き母が残した発明品を管理する内庫の権限を持っており、皇太子との結託を疑われていた。縁談は范閑に皇室の財源である内庫を管理させるための慶(けい)帝の策。しかし慶廟で出会った娘が林婉児だと知らない范閑は、この縁談に難色を示す。
45分
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殺したことになっていた滕梓荊が現れ、鑑査院からある文書を持ち出してくれと范閑に頼む。離散した家族の行方が分かるかもしれないという滕梓荊。一方、林婉児は政略結婚を断ろうと范閑の元へ向かうが、范閑は弟の范思轍(ファン･スージョー)に誘われて街に出たあとだった。街では范閑が范若若に書き送っていた物語「紅楼」が大量に流出していた。
45分
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范家の馬車と遭遇した林婉児は、范閑に対面したいと迫る。范思轍がとっさに声だけで応対するが、林婉児は范閑を破廉恥な男だと誤解してしまう。一方、鑑査院にやってきた范閑は詐欺まがいの商売をする書記官の王啓年(ワン･チーニエン)に文書の閲覧を依頼する。この事実はすぐさま慶帝の知るところとなる。件の文書を手に范閑の思惑を探る慶帝。
45分
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范閑がやってきたことで、范家の雰囲気は和やかなものに。継母の柳如玉も范思轍の味方をする范閑を受け入れる。范閑は鑑査院で見た母の石碑のことを思い出していた。母の壮大な理想に思いを馳せる范閑。その夜、范閑は偽の暗殺指令を出した徐雲章(シュー･ユンジャン)の情報を得ようと滕梓荊の力を借りる。
45分
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詩会で賞賛された范閑は、縁談を断るため内庫の権限は手に入らないと第二皇子に告げる。詩会の帰り、范閑は一目惚れした相手である“鶏肉の君”と再び出会う。彼女を侍女と思い込んだ范閑は、自分の正体を偽り、詩会で負かした相手である郭保坤(グオ･バオクン)の書生だと名乗る。一方、郭保坤が妻子を殺したと知らされた滕梓荊は敵を討とうとする。
45分
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滕梓荊の妻子は王啓年にかくまわれて無事だった。抜け出していた妓楼に戻った范閑は、眠らせたはずの妓女 司理理(スー･リーリー)が目覚めていたのを知る。翌朝、范閑は郭保坤への暴行で訴えられる。柳如玉と范思轍は大騒ぎするが、范閑は平気な顔で裁きの場へ。
45分
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慶帝に助けられた范閑は訳が分からず面食らう。だが澹州で命を狙われたと皇太子に耳打ちするのは忘れない。婚約を破談にするため、わざと騒ぎを大きくしたと知った父は范閑を叱責する。一方、審理を担当した京都府尹の梅執礼(メイ･ジーリー)は慶帝から隠居を強要されていた。その頃、范閑が書生ではないと知った林婉児は彼の正体が気になっていた。
45分
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鶏肉の君の行方が分からず焦った范閑は、まず婚約を破談にしようと医者のふりをして林婉児の屋敷に乗り込む。そこでついに鶏肉の君が林婉児その人だと知り、不思議な巡り合わせに歓喜する范閑。ところが林婉児の兄 林珙(リン･ゴン)から、妹は郭保坤に想いを寄せていると聞かされ、仰天してしまう。しかも父から破談を言い渡される。
45分
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すっかり誤解が解け、互いに想いを寄せ合っているのを確認した范閑と林婉児。肺病を患っていることを気にする林婉児だが、范閑には治す自信があった。林婉児のために得意の物語を語って聞かせる范閑。「紅楼」の続きが聞きたいとせがむ林婉児。翌朝、幸せな気分で目覚めた林婉児だったが、母の李雲睿から突然破談を告げられる。
45分
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第二皇子に会うために酔仙居(すいせんきょ)に向かっていた范閑と滕梓荊の馬車が襲われる。襲ってきたのは北斉(ほくせい)の猛者として知られる程巨樹(チョン･ジューシュー)。激闘を繰り広げる范閑と滕梓荊だったが…。一方、知らせを受けた第二皇子は自分が疑われるのではと顔色を変えるが、そばにいた司理理が少しも動揺していないのを見て疑惑を向ける。
45分
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人々が見守る中で程巨樹に飛びかかった范閑。そのさなかに滕梓荊の幼い息子がやってくる。何も知らない少年は、程巨樹に親しげに呼びかけるが…。その後、殺人罪で鑑査院に拘束された范閑は、またも慶帝の命令により釈放される。慶帝も范閑も敵討ちが美談になると想定していた。自由の身となった范閑は黒幕探しに乗り出す。
45分
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やっと見つけた糸口を失った范閑。だが王啓年は北斉の密偵の令牌(れいはい)を手に入れていた。程巨樹も密偵だったのかと疑う范閑。馬車が襲われた位置から、范閑は来訪を知っていた司理理を怪しみ、酔仙居を訪れる。しかし彼女はすでに逃げたあとだった。司理理の後を追う范閑。
45分
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司理理に追いついた范閑だが、山賊を装った密偵どもに囲まれてしまう。ほくそ笑む司理理。ところがそこに鑑査院長直属の軍、黒騎(こくき)がやってくる。会ったこともない院長に助けられ、首をひねる范閑。司理理を都に連れて帰る范閑は、帰路で敵味方の双方から彼女を奪われないよう大々的に護送を宣伝しながら戻ることにする。
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林婉児の友人、葉霊児(イエ･リンアル)が何かをつかんでいると知った范閑は彼女を問い詰めるが、聞き出せない。一方、范若若は范閑に協力するために皇太子の動きを探っていた。司理理と皇太子がただならぬ関係だと推理する范若若。その夜、司理理のいる地下牢に忍び込んだ范閑は言葉巧みに自白を誘導する。
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范閑をかたくなに嫌う兄 林珙の気持ちが理解できない林婉児。范閑の命を狙ったのが皇太子派の林珙だと知った范若若は、内庫の利権が絡んでいると推測する。滕梓荊の復讐に林珙を殺すと息まく范閑に、林婉児との縁談を諦めることになると諭す范若若。迷いの生じた范閑の前に五竹が現れる。翌朝、林珙は都を脱出していた。
45分
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范閑を呼び出した慶帝は、刺客を殺害し密偵を捕らえた褒美として、范閑を太常寺協律郎(たいじょうじきょうりつろう)に封じる。その上で林珙の死に言及するが、范閑はあくまでもしらを切り通す。皇宮を辞した范閑は次に林若甫の元へと向かう。一方、范閑に言い含められた范若若は、皇太子に范閑が宰相の屋敷に向かったことを伝えるが、皇太子は動じない。
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林若甫は范閑に東宮の動きに気を配れと命じる。林婉児との婚姻で内庫の権利を得ることと、范閑が第二皇子の門下だと思われていることがその理由だった。その頃、皇太子は司理理の証言に疑惑を抱き鑑査院にやってきていた。自ら尋問すると強硬姿勢の皇太子だったが、院長の陳萍萍(チェン･ピンピン)に阻まれる。
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林珙殺害の裏には北斉の工作があり、出兵して討伐すべきだと主張する陳萍萍。慶帝はその進言を受け入れ、范閑と林婉児の婚姻は予定どおりに進めることで決着する。ホッと胸をなでおろす范閑。林若甫には、それが北斉を攻めるための口実と分かっていたが、為す術はなかった。その頃、林婉児は心労で病を悪化させていた。
45分
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林婉児を誘い、大人数で郊外へ気晴らしに出かけた范閑。その日、林(リン)家では林珙の葬儀が執り行われていたが、隠し子である林婉児は参列できない立場だった。林珙の死に范閑が関与したという疑惑を払拭できない林若甫は、范閑を襲って下手人をおびき出す計画を立てていた。その一方、范閑の遠出にも別の目的があった。
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太平別院に忍び込んだ范閑をやんわりといさめる慶帝。范閑が林婉児の元に戻ると、林若甫の手の者が范閑と間違えて皇太子を拉致したあとだった。ところが、皇太子はむしろ林若甫と手を組みたいと告げ、林珙の敵を取ると宰相に耳打ちする。さらには范閑の後ろ盾にもなると言う。あっけに取られる范閑。そこに第二皇子が乗り込んでくる。
45分
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郡主である林婉児の婚姻相手として後宮に参内した范閑は、同行した范若若に後宮の内部構造を覚えさせる。あとで忍び込むための策だった。順調に妃たちに拝謁して回った范閑だったが、皇太后だけはなぜか范閑のことが気に食わず、直接会おうとしない。そんな中、范閑は林婉児の実母の李雲睿から恐るべき事実を聞かされる。
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陳萍萍が狙われていると聞かされた范閑は、急ぎ鑑査院へと向かう。陳萍萍を付け狙うのは、鑑査院内の対北斉強硬論者たちだった。陳萍萍は襲われるのを知ったうえで、不穏な連中を一網打尽にしようとしていた。六処主務の影子(インズ)によって一掃される不穏分子たち。この後、陳萍萍は各主務たちを集め、范閑を自分の後継者にすると告げる。
45分
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北斉との交渉が一段落し宴が催されることに。その前日、父に呼ばれた范閑は文壇の期待が自分に集まっていると聞かされる。以前、范閑が詠んだ“万里悲秋”の詩が高い評価を受けたために、北斉の文壇の巨匠、荘墨韓(ジュアン･モーハン)と范閑の対決が注目されているのだった。狼狽しつつも、范閑は五竹と宴のあとで後宮に忍び込む計画を立てる。
45分
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宴の場で范閑の詩は盗作だと指摘した荘墨韓。ざわつく宴席。だが范閑は少しも慌てず、夢の中で仙界を遊歴し暗記したのだと告げ、次々に名詩を吟じてみせる。今や宴席は范閑の独り舞台だった。驚いた荘墨韓は血を吐いて倒れてしまう。こうして酔いつぶれた范閑は王啓年に背負われて帰宅するが、深夜にそっと屋敷を抜け出す。
45分
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言氷雲(イエン･ビンユン)を北斉に売ったことに関する密談を刺客に聞かれ、気が気ではない李雲睿は大内侍衛の統領 燕小乙(イエン･シャオイー)を呼びつける。皇宮に忍び込んだ刺客を殺すよう命じられた燕小乙は、范閑が刺客だと確信して屋敷に乗り込むが、はぐらかされてしまう。こうして、范閑は皇太后の寝宮から盗み出した鍵で母の遺した箱を開ける。
45分
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箱の奥に隠されていた母からの手紙を読んだ范閑だが、謎は一層深まるばかりだった。一方、陳萍萍は刺客が范閑だと気づいていたが隠ぺいしてしまう。盗んだ鍵を秘密裏に戻すため、太監のふりをして林婉児と参内した范閑。その頃、李雲睿は刺客の正体に不審を抱き、宮中に紛失したものがないか調べさせようとしていた。
45分
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李雲睿を売国の罪に問う慶帝。だが李雲睿はあくまでもしらを切り通し、范閑に罪をなすりつける。だが、むしろそれこそ陳萍萍の思うつぼだった。その頃、四処の主務 言若海(イエン･ルオハイ)は息子 言氷雲を北斉に売った李雲睿を許せず、独自に調査を始めていた。
45分
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范閑は父 范建(ファン･ジエン)から、林婉児の生母である李雲睿に情けをかけるよう言われる。ところが慶帝を訪ねた范閑は、死んだ友 滕梓荊のために李雲睿への厳罰を要求する。范閑の命を狙った母を責める林婉児だが、李雲睿はこれで終わりにするつもりはなかった。林婉児はそんな母に、愛する范閑と共に歩むと宣言する。
45分
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言氷雲を北斉に売ったのは范閑だという噂がまことしやかに朝廷を駆け巡る。疑惑を払拭するため、范閑は北斉に言氷雲を迎えに行くことに。罠と知りつつ、范閑に選択の余地はなかった。陰から見守ると告げる陳萍萍。そんな中、久しぶりに姿を現した師 費介から北斉行きがどれほど危険か知らされる范閑だった。
45分
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人質の肖恩(シャオ･エン)と司理理を引き渡し、言氷雲を連れ戻すため、范閑が北斉へと旅立つ日がやってくる。慶帝は范閑に更なる密命を与え、必ず生きて戻れと命じる。その頃、北斉の将軍、上杉虎(シャンシャンフー)は義父の肖恩を奪還しようと狙っていた。こうして出発した范閑だが、五竹から肖恩の正体について興味深い話を聞かされる。
45分
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先回りした五竹を四大宗師の１人、苦荷(クーホー)の弟子、海棠朶朶(ハイタンドゥオドゥオ)が襲う。北上する范閑は肖恩の正体が気になって仕方がない。そんな范閑を統領の燕小乙が密かに追っていた。一方、司理理の視線に不穏なものを感じた范閑は彼女の馬車に乗り込み、隠し持っていた簪を取り上げる。
45分
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上杉虎が手引きしたように見せかけて肖恩をわざと解放した范閑。逃げる肖恩を再度追い詰めた范閑の前に海棠朶朶が現れる。そんな中、燕小乙が范閑に矢を放ち、更に本物の上杉虎まで駆け付け、敵味方入り乱れての乱闘に。その様子を物陰から窺う郭保坤。
45分
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海棠朶朶が北斉の皇太后派だと知った范閑は手を組もうと持ちかける。一方、自分をかばって怪我をした司理理には体に仕込まれた毒を消す薬を渡してやる。こうして北斉に到着した范閑。肖恩は一向に本音を語らず、范閑の疑問は解けない。出迎えた錦衣衛(きんいえい)の沈重(シェン･ジョン)もまた、肖恩から何かを聞き出そうとしていた。
45分
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范閑の一行に北斉の民はあからさまな敵意を向ける。范閑は彼らの憎悪を更にあおり騒ぎを起こしながら皇宮入りする。北斉皇帝の後ろに付き従っていたのは海棠朶朶だった。皇太后派と思っていた海棠朶朶が実は皇帝派だったと知り驚く范閑。一刻も早く言氷雲を引き取りたい范閑だったが、皇太后の誕生祝いに出席するよう促されてしまう。
45分
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郭保坤に言氷雲の居場所を探らせる范閑。沈重はそんな范閑と郭保坤を見張らせるが、それも范閑には想定内のことだった。その上で、程巨樹の師で陳萍萍との内通者 何(ホー)道人に会った范閑は、沈重が何道人を自分の監視役に任命するように仕向ける。
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沈重の妹を使って言氷雲の居場所を突き止めた范閑。沈重は范閑の鮮やかな手並みにたじろぐが、手を緩めようとはしない。ところがそこに思わぬ指令が飛び込んでくる。海棠朶朶から北斉皇帝と皇太后の双方が解放に同意したと聞かされ、手を引かざるを得ない沈重。
45分
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上杉虎と手を結び、肖恩奪還に動く范閑。沈重もそれに気づいていた。どさくさに紛れて沈重を亡き者にしようと企む范閑だが、上京(じょうけい)にある内庫の帳簿を調べていた言氷雲は、沈重を生かして尋問すると言い出す。言氷雲は沈重を通じて李雲睿に多額の横流しがあったのではないかと疑っていた。
45分
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慶帝の目的は范閑を通して肖恩の秘密を探ることだった。范閑を自分の孫と信じる肖恩なら秘密を打ち明けるだろうと思ってのことだが、長い時をかけてそう信じ込ませたのは陳萍萍だった。范建は慶帝による危険な賭けに戸惑っていた。その頃、肖恩は秘密について語り始めていた。それは北の果てにある神廟(しんびょう)のことだった。
45分
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肖恩から葉軽眉(イエ･チンメイ)が慶帝に嫁いだと聞かされて、驚きを隠せない范閑。だが、これまで慶帝から受けた処遇は自分が皇子だからこそだと考えれば、どれも合点がいくものばかりだった。自分が京都に来る時期も全て鑑査院の策略だったと気づいた范閑。陳萍萍にとっては、それも神廟の力で慶国を不朽の王朝とするためだった。
45分
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真実を知るため、鑑査院の主になると宣言する范閑。そんな范閑の元に沈重が訪ねてくる。言氷雲を忘れられない妹のためだった。待ち構えていた范閑はこの機に内庫で私腹を肥やした者の名を尋ねるが、しらを切られてしまう。一計を案じた范閑は上杉虎の所へ。
45分
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言氷雲に一緒に真相を探ろうと持ちかける范閑。だが堅物の言氷雲はなかなか首を縦に振らない国のためだと説得し、ようやく言氷雲から密偵との連絡方法を聞き出した范閑は、上京の諜報網を仕切る男に会い沈重を陥れるための情報をばらまかせる。更に、その男に代わって郭保坤に諜報網を仕切らせようとする。
46分
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皇太后の生誕祝いの日、范閑はひょんなことから海棠朶朶と腕比べをすることに。闘いながらいつしか心を通わせていく２人。だが、皇太后が范閑の受け継ぐ内庫の権限について言及し、沈重がそれに難色を示したことで場の雰囲気は一変する。歩み出た上杉虎は声を荒げ、沈重が軍の機密を漏らした反逆者だと告発する。
46分
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帰国の途についた范閑たちを待ち伏せていた沈重。言氷雲に襲いかかる沈重だが、妹がとっさに言氷雲をかばい剣を受けてしまう。思わず抱き起こす言氷雲。剣を捨てた沈重は内庫の不正に加担した人物の名を范閑に告げる。こうして禁軍に連行された沈重を上杉虎が待ち受けていた。その後、范閑と言氷雲にはある人物から手紙が届く。
46分
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