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[第 1 話 ] 亡き父の親友
44分
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大学生のウェーンは母親のサシウィモン(モン)とバンコクで暮らしている。一見、何不自由ない生活を送っているようでも、その胸中は幼い頃に亡くした父への憧れと、現在の暮らしに対する閉塞感であふれそうになっていた。ある日、ウェーンはドラマの監督であるモンと北部へロケハンに出かけるが、山中で車が泥にはまってしまう。助けを求めて森の中の一軒家を訪ねると、そこには亡き父の親友インタウット(イン)がいた。
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[第 2 話 ] ロウソクの明かりの中
45分
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ウェーンとモンはインの家に泊まることになり、3人はディナーを囲んで楽しいひとときを過ごす。夜も更け、雨が強まり雷の音が聞こえてくると、家の明かりが落ちて停電になる。ワインとロウソクの明かりに酔ったモンは学生時代に演出したという「令嬢ジュリー」を演じ始めるのだが、ドラマの保守的な話にウェーンは我慢ができない。徐々にモンとウェーンの口論が激しくなり、隠れていた母と息子の確執がかいま見える。
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[第 3 話 ] 52ヘルツのクジラ
44分
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翌朝、ウェーンはインの静かなたたずまいや言葉に心を動かされ、2人は心を通わせる。しかし、モンが遅れてキッチンにやってくると途端に気まずい空気が流れる。モンは昨夜の口論を引きずり、完全にいじけていたのだ。インの助言に従ってウェーンが心から謝ると、モンは機嫌を直して楽しげに街へ出かけていく。その間、ウェーンはインの橋作りを手伝うことにするが、インが汗を流して作業する姿にウェーンは目を奪われる。
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[第 4 話 ] いつもと同じ誕生日
43分
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ウェーンの二十歳を祝うパーティーをそっちのけにして、モンは授賞式に出席するための荷造りを始めた。インがモンの部屋を訪ねると、モンは息子への愛情や学生時代の話をして、インに息子を正しく導いてほしいと忠告するように伝える。その頃、ウェーンは1人で外にいた。例年どおりの結果に終わった誕生日ではあるが、今年は何かが違うと感じている。ウェーンは父の形見を握りしめ、未完成の橋の先から川向こうの森へ向かう。
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[第 5 話 ] 帰らぬ人との過去
43分
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モンが授賞式のためにバンコクへ戻ったあと、インとウェーンは2人きりに。夜、ワインで饒舌になったインはウェーンの父サイアムとの思い出を楽しげに語っていた。しかし、モンとサイアムの仲を取り持った話の辺りから、インの表情にかげりが見え始める。ウェーンはインが話したがらない過去の恋人や、父が母を愛していたのかを聞き出そうとするが、インがサイアムを見捨てたと苦しげに告白するのを見て、優しく涙を拭いてやる。
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[第 6 話 ] 交わらない平行線
42分
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インとウェーンはテレビの前に座り、モンの気の利いた受賞スピーチを見ていた。そのあと、寝室で昨夜の話の続きを求められたインは、モンとサイアムが結婚してウェーンが生まれた頃の話を始める。だがウェーンは、その頃から父が胸に秘めていた思いに耐えきれず、酒に溺れるようになったことを知る。サイアムの思いを受け止められなかった臆病さを嘆くイン。父とその親友の過去を知ったウェーンはインに愛を告白するが…。
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[第 7 話 ] 人生の座標、愛のある場所
44分
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モンが受賞トロフィーを掲げてインの家に戻ってきた。モンが着替えている間に、ウェーンはインに自分が何を学ぶべきかと問い、答えを聞いたウェーンはひときわ目を輝かせる。その日の夜、モンが授賞式でのことを延々と話し続ける。そんな母親をウェーンが皮肉るが、インが慌ててフォローするのを見て、モンは息子と親友の間に芽生えた何かを感じ取る。その翌朝、息子に気持ちを打ち明けられたモンはひどく動揺してしまう。
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[第 8 話 ] 僕らを隔てる線
53分
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夜遅くにウェーンが大雨の中、車で出ていってしまう。別れた夫との過去が深い傷になっていたモンは、息子が夫の二の舞になると心配してインを激しく責める。雨がやみ、ようやく戻ってきたウェーンはまっすぐインのもとへ。それを見たモンは力なくその場を離れるが、ウェーンが自分のもとへやって来ると、バンコクに戻ろうと涙ながらに説得を試みる。しかしウェーンは穏やかに母の手を取り、明日話そうと言って部屋を出ていく。
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